2023/12/02
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HP「北陸の私鉄」今日の壁紙
万葉線第一イン新湊 クロスベイ前駅に到着するMLRV1006高岡駅行き
2023/10/25 撮影
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今日の列車
富山地方鉄道本線内山駅に到着する10030系特急電鉄黒部行き
Mc10031+Mc1003 2018/10/16 撮影
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今日のダム湖
京都府宇治市槇島町の国土交通省天ヶ瀬ダム湖 府道3号線から
2009/09/23 撮影
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今日の植物
氷見あいやまガーデンのノバラ 2014/06/21 撮影
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JR西日本の拠出額に一定評価 城端・氷見線移管で
新田知事・沿線市長
2023年11月30日 05:00
JR西日本が城端線・氷見線の経営移管に当たってどれだけの金額を拠出
するかは、県と沿線4市との移管協議の中で大きな焦点だった。150億円
という額は、新型車両の導入や増便といった初期投資に加え、移管後の維持
費を含む経営安定支援に全体の4割を充てられる規模だ。29日の再構築検
討会で新田八朗知事や沿線市長からは異論が出ず、一定評価する声が目立っ
たが、妥当性については今後、議論を呼びそうだ。
JR西日本の漆原健金沢支社長は検討会で「両線の再構築実施計画の実現
に必要な資金であれば、使途は問わない」と説明。終了後の取材で積算の根
拠を問われ、「弊社の経営状況などさまざまな観点で総合的に判断した」と
述べた。県や沿線市との下交渉による結果ではなく、これまでの検討会での
議論を踏まえての自社の判断という。
県は150億円のうち、国の交付金の規定に沿い、車両更新や増便、IC
カード対応といった利便性向上策の費用などに86億円を活用。残る64億
円は、あいの風とやま鉄道に移管後の経営安定基金に組み入れる方針を示し
ている。
首長からは好意的な反応が目立った。角田悠紀高岡市長は、維持費にも使
えるようJR西日本側に求めていたと言い「思いが届いた」。林正之氷見市
長も「両線の再構築実施計画をモデルケースと評価してもらったということ
で、これだけの額になったのだと思う」と謝意を示した。
2006年に富山市がJR富山港線を引き継いで開業させた富山ライトレー
ルの場合、JRからは当時10億円の協力金を得ている。新田知事は、城端
・氷見線の路線延長(46・4km)はライトレールの6倍だと指摘し「大
変に大きな決断をいただいたと受け止めている」と話した。夏野修砺波市長
も「頑張って出してくれた」と評価する一方、「額が多いかどうかについて
はいろいろな意見があると思う」。取材に対し「万々歳の回答ではないが、
拠出金以外にさらなる人的、技術的な支援を引き出す余地はある」と語った。
城端・氷見線、22年度赤字10・8億円 JR西が収支初めて公表
JR西日本は29日の検討会で、城端線・氷見線の収支を初めて明らかに
した。2022年度は1日当たりの利用者数が9609人で、10億860
0万円の赤字だった。同社金沢支社によると、再構築実施計画に明記するこ
とが必要であることから、公開したという。
両線の収支を巡っては、県議会で活性化策を考えるに当たって公開が必要
との声が上がっていた。ただ、22年9月の総合交通特別委員会では、参考
人として呼ばれた当時の金沢支社交通企画室長が「損益分岐点も含め、いわ
ゆる経費の部分に関しては公表しておりません」と述べていた。
再構築実施計画の素案やJR西日本の拠出金などが示された城端線・氷見線
の検討会=県庁
導入を想定する電気式気動車。福島県〜青森県を走るJR奥羽本線で採用
されている
記事・画像:北日本新聞から