2023/11/25
7:00 更新時天気 曇り 気温 4.9℃
HP「北陸の私鉄」今日の壁紙
南砺市園芸植物園本館の南砺菊まつり農林水産大臣賞の観賞菊
2023/11/04 撮影
1920 X 1080
今日の列車
万葉線海王丸駅を発車した7071越ノ潟行き 2021/06/30
撮影
1920 X 1080
今日のダム湖
京都府南丹市美山町樫原にある京都府営大野ダム湖 2009/09/23
撮影
堰堤左岸から
1920 X 1080
今日の植物
高岡おとぎの森公園の薔薇グルスアンバイエルン 2014/05/29 撮影
1920 X 1080
射水・大島に大型店集積 商業エリア「アイタウン」始動
食品・家電が近隣と競合
2023年11月23日 05:00
射水市役所本庁舎近くに新しい商業エリア「アイタウン」が誕生した。
11月14日の食品スーパー「大阪屋ショップ」に続き、家電や家具など大
型店が相次いでオープン予定。近くの「イータウン」には競合店があり、大
島地域の1キロ圏内が一大商業地になる。物価高が続く中、市民は選択肢が
増えることを歓迎する一方、渋滞や過当競争に陥ることに懸念もある。
アイタウンは国道472号西側に位置し、本開発、新開発両地区を中心と
した約13ヘクタール。国道東側にある「イータウン」の約1.5倍の広さ
だ。敷地のうち商業施設用地は約7.5ヘクタールで、大型店のほか中小規
模の小売・飲食店舗が開業する。
集客力アップ
先陣を切ってオープンした大阪屋ショップ射水店。売り場は約2800平
方メートルと同社最大規模で陳列や品ぞろえなど「フォーマット」を約10
年ぶりにリニューアルした1号店だ。まとめ買い対応や、生鮮や総菜の商品
開発を強化した。
初日からにぎわい、特に土日曜は混雑を極めた。約千台分の駐車場がほぼ
満車となり、常設レジ18台に2台を追加。1週間のレジ通過客数は6万人
を超えた。毎日利用する市内の20代女性会社員は「安価と商品の豊富さが
魅力。通路が広く混雑は気にならない」と話す。尾崎弘明社長は隣接店オー
プンを見据え「商業ゾーンとしての集客力がより高まる」とみている。
射水市に本社を置く食品スーパー「アルビス」はイータウンに大島店を持
つ。11月10日に売り場を改装オープン。冷凍食品、総菜、精肉の売り場
を広げ、惣菜調理を間近で見られる「ライブキッチン」を設けた。石田康洋
常務執行役員は「取り巻く環境が変わってもこれまで通りニーズに対応して
いく」と強調する。
渋滞に懸念
家電量販店「ケーズデンキ射水店」は11月30日にオープンする。出店
済みの富山、高岡両市間の空白地帯が埋まることになり、特定地域に集中出
店する「ドミナント戦略」を進める上で大きな意味を持つ。
イータウンにはヤマダデンキの「テックランド射水店」、両店の中央に
「ジョーシン射水店」が立地する。県内でケーズデンキを展開する北越ケー
ズ(新潟市)の野村弘社長は「一帯で家電を買おうという客が増える」と相
乗効果を狙う。ジョーシンも来店客増を見込み、価格面に加えて商品展開の
差別化を打ち出す。
アイタウンには12月以降、ディスカウント店「ドン・キホーテ」、家具
・日用品販売「ニトリ」がオープンする。射水市商工企業立地課は「近隣自
治体からの買い物客が増え、さらに観光につながれば」と期待。近くに住む
60代男性はにぎわいを喜びつつ「全てオープンしたら常に渋滞するのでは」
と心配する。
県不動産鑑定士協会の服部恵子会長は商業施設の集積が「さらなる出店を
呼び込むかもしれない」と指摘。ただ商圏が広域にならない場合「周辺の商
店街を含め限られた客を取り合う形になる」との見方を示した。
増設した2台を含めレジ20台が並ぶ店内=大阪屋ショップ射水店
記事・画像:北日本新聞から