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HP「北陸の私鉄」今日の壁紙

南砺市園芸植物園本館の南砺菊まつり入賞スプレー菊 2023/11/04 撮影
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今日の列車

万葉線庄川橋梁を渡る7074越ノ潟行き 2021/05/15 撮影
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今日のダム湖

京都府南丹市日吉町天若向山にある関西電力世木ダム湖 2009/09/23 撮影
天若大橋から上流側
日吉ダム湖に含まれるが、渇水期には堰堤全体が現れる

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今日の植物

高岡おとぎの森公園の薔薇不二           2014/05/29 撮影
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豊富産業、航空機解体に本格参入 アジアで事業拡大目指す
2023年11月16日  05:00
 総合リサイクル業の豊富産業グループ(富山市上飯野、高倉可明会長)は、
航空機の解体事業に本格参入する。アジア地域を運行する航空機の老朽化を
見据え、将来的には現地の運航業者から月2〜3機の受注を目指す。航空機
の解体市場は成長が見込まれており、同グループは自動車解体に続く主力事
業に育てる。(飯田章太郎)

 豊富産業グループが参入を目指すのは、退役した航空機を解体し部品を販
売する事業。航空会社から商社を通じて受注する。例えば、機体を5億円で
仕入れた場合、搭載しているエンジンと着陸装置の売却金額は計5億円にな
り、残りの部品が売れればその分が利益となる。

 機体の素材は大半がアルミ合金で、同グループがコベルコ建機(東京)と
共同開発した重機「マルチ解体機」で解体する。売却できない廃材はグルー
プ会社の溶解炉で溶かし、アルミのインゴット(金属塊)として再利用する。

 進出先として有望視するのは、人口増と経済成長が続くアジア地域だ。将
来的には年間約300機の解体需要が発生するとみる。日本と距離が近く、
運送費も安い。航空機の寿命は20〜30年とされ、東南アジアの退役機が
増え始める時期について、高倉会長は「5〜10年はかからないだろう」と
話す。

 同グループは2014年、日本企業として初めて米国航空機解体リサイク
ル協会に加盟。専用の解体機械を開発したり、独自の解体手法を考案したほ
か、22年には日本航空と共同で大型旅客機「ボーイング777」の解体を
数機手がけるなど実績を積み上げてきた。

 航空機は陸上運搬が難しく、解体は空港付近の格納スペースで行う。同グ
ループは、日本国内またはアジア地域の空港隣接地に解体センターの建設を
検討している。

 航空機解体市場は今後、拡大が予想される。日本航空機開発協会によると、
世界のジェット旅客機の運航台数は2022年末時点で2万5075機。2
042年には61%増の4万527台となる一方、運航中の旅客機のうち1
万7903台が退役する見込みだ

羽田空港に隣接する格納庫で解体準備が進められるボーイング777
=2022年11月

記事・画像:北日本新聞から