堰堤天端からビジターセンターと中天橋
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今日の植物
高岡おとぎの森公園の薔薇ゴールドバニー 2014/05/29 撮影
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朝日町、クマ対策にスクールバス 山間部に
全長３０ｋｍの柵
2023年11月10日 05:00
富山県内でクマの人身被害が相次いでいることを受け、朝日町教育委員会
は、山間部に住む小中学生を対象に送迎用のスクールバスを運行している。
「くまバス」の名で登下校の安全確保につなげる。町は山あいに全長約３０
ｋｍ及ぶ侵入防止柵の設置も進め、ソフトとハード両面の「鉄壁のガード」
で対策を講じる。クマが冬眠するまで出没シーズンは続くため、町は警戒を
強める。（高野由邦）
くまバスは９台あり、朝日中学校に３台、さみさと小学校に４台、あさひ
野小学校に２台を配備した。３校で計２４２人が利用する。下校時は、部活
動の練習や自主学習などで子どもによって帰る時間が異なるため、小学校は
２便、中学校は２、３便運行する。
町内では１０月２５日、笹川地区でクマのものとみられるふんが見つかっ
た。クマの目撃情報は今のところ寄せられていないが、人身被害を防ぐため
当面は運行を続ける。クマが出没した場合、バスはよりきめ細かな運行ルー
トを巡り、自宅前で乗降できるようにする。運転手は原則、会計年度任用職
員１２人が担い、町教委の直営にすることで緊急時も即座に対応する。
朝日中学校３年の住吉美悠さんも友人とバスを利用している。「最近クマ
のニュースが多くて怖かったけど、バスがあると安心。親も心配していたが、
車で送り迎えしなくていいのでとても助かっているようだ」と話す。
町は２０１７年度から、有害鳥獣対策として山あいに侵入防止柵を張り巡
らせている。現在、２９.９５ｋｍが設置済みで、さらなる延長も検討してい
る。柵の９割以上が降雪の影響を受けにくい耐雪型の電気柵になっている。
こうした対策が功を奏し、町内では２００６年１０月から１７年間、クマ
やイノシシによる人身被害は起きていない。ただ、柵の切れ目に当たる川や
林道沿いにクマなどが侵入するケースも見られる。
町農林水産課は富山市を中心にクマの人身被害が多発していることを受け
「今のところ町内で被害はないが、時期が遅れて出没する可能性もあり、引
き続き警戒したい」としている。
下校時に「くまバス」に乗り込む朝日中の生徒たち＝朝日町越
記事・画像：北日本新聞から
