2022/05/12 更新 |
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滑川市は、かつて北陸街道(加賀藩往還道)の宿場町として栄えた。富山市中心部へのアクセスが良いこともあり、近年はベッドタウン化が進んでお り、人口は富山県内市町村では数少ない増加傾向にあったが近年は自然減が多く、減少している。 2022年5月1日の人口(住民基本台帳)は32,966人となっている。あいの風とやま鉄道の駅は滑川駅と東滑川駅がある。 ホタルイカが多く水揚げされる町として知られ、沿岸のホタルイカ群遊海面は国の特別天然記念物に指定されている。ほたるいか観光が行われ、4 月中旬〜5月上旬に、滑川漁港から観光船が出船し、漁場でほたるいか漁やほたるいかの発光の様子を実際に見学することができる。 滑川駅から徒歩7分の所にほたるいかミュージアムがあり、富山湾の神秘「ほたるいか」をテーマにし、その生態や自然環境などを教育的かつ観光 的に取り上げた、世界でただひとつのミュージアム。 ほたるいかと言えば、春のみだったが、ここでは1年を通じて、これまで出会ったことのない海の魅力とほたるいかの神秘を、見てさわって参加す ることができる体感型の展示施設となっている。 ほたるいかミュージアム裏の中川原海岸、通称和田の浜では毎年7月31日に滑川のネブタ流しが行われる。燃え盛るたいまつを海に流し、厄除け、 無病息災の祈願、また睡魔を払う火祭りである。ねぶたとしては日本海側での南限とされ、1999年12月21日に国の重要無形民俗文化財に指定 されている。 富山地方鉄道中滑川駅から歩いて10分の行田公園は、かつて京都祇園社の荘園の一部だったことから祇園田と呼ばれ、それが訛って、行田と呼ば れるようになった。園内には四季折々に様々な花が美しく咲き、特に見ごたえあるのは6月中旬から下旬にかけて満開になる花菖蒲。また、園内を流 れる「行田の沢清水」が平成の名水百選に指定されている。花菖蒲が咲くころ、水中ではバイカモが花を咲かせる。 行田公園児童館には元国鉄1245形蒸気機関車で鹿島参宮鉄道から富山地方鉄道と移った日本カーバイド工業2号機が展示保存されている。 滑川駅から徒歩5分の滑川市民交流プラザは中心市街地のまちづくり事業の一環で、2007年6月にオープンし入浴施設「あいらぶ湯」のほか、 レストラン、市内を一望できる展望台などがある。 標高300mの台地に広がる東福寺野自然公園は、晴れた日には富山湾が一望でき、園内には、時計台・芝生広場・大型複合遊具・ふわふわドーム ・パークゴルフ場・郷土館・バーベキュー広場やD51260号機に連結されたSLハウス(宿泊施設)など、子どもから大人まで一緒に楽しめる施設 がある。 剱岳を水源に市内を流れる早月川は、急流河川の多い富山県でも最も急流で滝の様な川で河口にも30cmくらいの石がゴロゴロしている。土石の供 給量が多く、ダムを造ってもたちまち埋まってしまうためダムは支流を含めて一つも無い。上流の北陸電力箕輪発電所の前にテニスコートを備えた、み のわ温泉がある。ここにダムのように見える潅漑用水と水力発電の取水堰があるが巨石を流す特殊な構造をしている。 |
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あいの風とやま鉄道滑川駅 |
駅前通り ホタルイカミュージアム方向 |
富山地方鉄道滑川駅前から剱岳 |
滑川港を母港にする富山県漁業調査船立山丸 |
滑川港の漁港施設 |
施設県道320号線あいの風とやま鉄道跨線橋から立山連峰 |
ほたるいかミュージアム |
滑川ほたるいか観光船 滑川駅地下道パネル |
道の駅 ウエーブパークなめりかわ |
和田の浜の滑川ネブタ流し 滑川駅地下道パネル |
東福寺野公園の馬蹄池とバーベキューハウス |
東福寺野公園馬蹄池傍のSLハウス |
行田公園の菖蒲園 |
行田公園の菖蒲園 |
行田公園のアジサイ |
行田公園「行田の沢清水」のバイカモ |
行田公園児童館の日本カーバイト2号機 |
行田公園の遊具広場 |
滑川市民交流プラザ |
早月川河口 石の大きさは、みのわ温泉付近と変わらない |
早月川上流の みのわ温泉 |
みのわ温泉付近の早月川 巨石がゴロゴロ |
北陸電力箕輪発電所 認可最大出力4100kW |
取水堰 箕輪頭首工 巨石を流すため緩い傾斜と厚い鉄板で補強 |