松戸川水系大坪川 大坪川ダム湖                              2020/07/09 更新
 
 石川県羽咋郡志賀町字赤住にある大坪川ダムは北陸電力が管理するロックフィル式の工業用水ダム。工業用水の目的は緊急時志賀原子力発電所の原子炉と核燃料を冷却するためのもので、通常は使用されない。ダム湖の総貯水量は490,000m3有効貯水量は360,000m3と小さい。
 ダムへは入ることはできないが、原発PR施設の北陸電力アリス館志賀から堰堤付近を眺めることができる。訪れた2011年7月13日は猛暑だったが、北陸電力が節電を呼びかけていることもあり、冷房はほとんど効いていなかった。北陸電力アリス館志賀の前には風力発電用風車(275kW)が立っていて下に太陽光パネルが並んでいる。
 志賀原子力発電所から県道36号線を北上すると福浦漁港近くの丘に風車が並んでいる。発電所名は福浦(ふくら)風力発電所で全部で9基あり、合計21.6MWで、年間発電電力量は約4,100万kWhで、これは一般家庭約11,000世帯分の電力に相当する。
 北陸電力の100%子会社で小電力発電を担当する日本海発電が2006年から開発を進めていた。国産風車では最大となる定格出力2
,400kWの三菱重工製が使用されているローター(羽根)は国内最大規模の直径92mとなっている。
 アリス館志賀には志賀原子力発電所1号機の25分の1模型や、実物大の制御盤模型が展示され、アドベンチャーゲームコーナーや志賀原子力発電所を映像で紹介する映像ホールなどがある。屋外には各種遊具が設置された芝生広場があるほか、梅林もある。
 志賀町内には松本清張の「ゼロの焦点」で有名な能登金剛、ヤセの断崖や能登二見など、景勝地が多い。大坪川ダムから海に向かい、県道36線を北上すると志賀原子力発電所がある、福浦風力発電所の前を通り、更に北上すると能登金剛、国道249号線に入り能登二見、ヤセの断崖と続く。
 国道249号線「道の駅 ころ柿の里しか」にある日帰り温泉施設アクアパークシ・オンは入浴時間が10時〜22時で大人500円、小学生・幼児3才以上250円で、毎月第3火曜日休館(祝日の場合は翌日)。


アリス館志賀からダム湖  取水設備側

アリス館志賀からダム湖

ダム湖側から堰堤

大坪川ダム堰堤

能登金剛 巌門へ入る遊覧船「金剛」

能登二見の機具岩

アリス館志賀からダム湖

アリス館志賀3階から

管理棟と風力発電装置

北陸電力アリス館志賀

県道36号線から福浦風力発電所の9基の風車

アクアパークシ・オン

取水設備

自然越流式洪水吐

管理棟と風力発電装置

放水路の橋

アリス館志賀から堰堤天端

ダム湖上の小屋

大坪川ダムの概要板

緊急時に水を送る志賀原子力発電所

アリス館志賀の遊具

梅林から福浦風力発電所の風車

アリス館志賀前の風力発電機

福浦港の風力発電機