信濃川水系高瀬川　大町ダム　龍神湖                         　2020/07/17 更新
 
　大町ダムは長野県大町市平地先で国土交通省北陸地方整備局が管理する洪水調整、流水維持、水道用水、発電の多目的重力式コンクリートダム。ダム湖名は龍神湖で、総貯水量３３,９００,０００m³、有効貯水量２８,９００,０００m³。
　発電は堰堤直下の東京電力大町発電所で認可出力１３,０００kWで堰堤下流面から導水管が伸びて発電所に入っているように見えるがこれはジェットフロー放流管で、河川維持水の放流に使われる。発電用の取水は選択取水装置で行われ潅漑用水の放流を兼ねて発電を行っている。上流には東京電力の巨大発電ダムの高瀬ダム、七倉ダムがある。
　非常用洪水吐はクレストゲートが２門あるが天端の説明板によれば、今まで使われたことはないと書かれている。堰体中央下流面の建物にコンジェットゲート２門が格納されており、このゲートの故障時や点検時に使用する予備ゲートがダム湖側に取り付けられている。このゲートは常用洪水吐として使用される。
　高瀬川が犀川に合流する地点に大王わさび農場があり、農場の西側を流れる万水川の支流蓼川沿いに三連水車がある。夏季はクリアボートが楽しめる。この地点では高瀬川、穂高川、万水川が犀川に合流する。
　黒部ダムへ向かう県道４５号線の支流の鹿島川沿いにある大町温泉郷の日帰り入浴施設ゆけむり屋敷薬師の湯は入浴時間が５時から２１時までで大人７５０円、小学生３００円、３才以上未就学児１００円。アルペンルート閉鎖中は入浴時間が８時から２１時までとなる。