九頭竜川水系真名川 真名川ダム 麻那姫湖 2020/06/27 更新
福井県大野市下若生子にある真名川ダムは、九頭竜川支流真名川にある国土交通省が管理する洪水調整、流量調整、発電を目的とするアーチ式コンクリートの多目的ダム。ダム湖は麻那姫湖と命名され、最大貯水量は115,000,000m3、有効貯水量は95,000,000m3。洪水調整容量は8月〜9月が89,000,000m3 となっており水害が予想される場合は、ほとんど空になる。1965(昭和40)年9月に発生した奥越豪雨被害を契機に建設された洪水調節を主目的とした多目的ダムで発電は下流の北陸電力真名川発電所(旧福井県企業局)で認可出力1,4200kW。ダム直下の真名川ダム発電所認可出力490kWはダムの管理用電力を撒かない、余った電力は北陸電力に売電している。
洪水調節を主目的のため、水が綺麗な時は水位が低い。堰堤には非常用洪水吐として高圧ラジアルゲート4門と常用洪水吐として高圧スライドゲート2門を備えている。河川維持水の放水は減勢池の先にある、ダムの水圧を利用した噴水で行っており、晴天の日には虹が見られる。
左岸の国道157号線沿いの春の里公園にダム湖名となった麻那姫の銅像がある。このあたりの伝説で麻那姫(まなひめ)は、干ばつから村人を救おうと竜の住む渕に身を投じたと伝えられ、真名川の名の由来になっている。
真名川ダムから国道157号線を勝山方面へ向かい長山トンネルを抜け約1.5kmの所に日帰り入浴施設勝山温泉センター「水芭蕉」がある。入浴時間は10時から19時までで大人620円、3歳以上小学生310円。 第4水曜日休館
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