九頭竜川水系 日野川　広野ダム湖                             　2020/06/19 更新

　福井県南越前町広野にある広野ダム湖、堰堤は重力式コンクリートで福井県が管理する防災、潅漑、工業用水、発電を目的とする多目的ダム、発電は北陸電力広野発電所で認可出力１４００kW。ダム湖の総貯水量は１,１３００,０００m³、有効貯水量は９,６００,０００m³。非常用洪水吐はクレストゲートが２門、常用洪水吐は摺動式ラジアルゲートが１門で河川維持水放流用に高圧スライドゲートが１門、ホロージェットバルブが１門、取水設備は表面水取水ゲートが１門。
　広野発電所はダム式で、河川維持水は発電所の放流で行われており、減勢工には木が茂っている。完成は１９７６年建設省(国土交通省)の直轄ダムとして福井市に本店のある、ダム、トンネル建設を得意とする熊谷組が施工した。堰堤は日野川と岩谷川の合流地点に作られた。
　堰堤天端は市道岩谷線として利用されている。ふるさと公園付近の岩谷橋を渡るとダム湖周回道路で、真っ直ぐ行くと岩谷集落があったが、ダム完成の前年に廃村となっている。車道は旧岩谷集落で終わり、そこからは夜叉が池方面への登山道となっている。訪れた２０１０年６月５日は夜叉が池山開きで通行止めになっており、ふるさと公園の前に沢山のクルマやバスが駐まっていた。夜叉が池の登山道は岐阜県側にもあり、徳山ダムからの帰りに寄った国道３０３号線道の駅「夜叉が池の里さかうち」から滋賀県側の川上トンネル手前から川上発電所、神岳ダムを経て夜叉ヶ池登山口駐車場から、約３kmで岐阜県側の方が近い。「夜叉が池の里さかうち」ではダチョウのコロッケや山菜を販売している。
　広野ダムから県道２３１号線を今庄方面へ走り、国道３６５号線を福井方面へ走り、湯尾駅を過ぎて県道１３７号線を右折、県道２０２号線に合流して真っ直ぐ行くと「花はす温泉そまやま」があり入浴時間は１０時から２１時までで大人６５０円、３才以上〜小学生３５０円。毎週火曜日・水曜日休業。