庄川水系庄川　赤尾ダム湖                                       2020/04/29 更新
 
　赤尾ダムは富山県南砺市西赤尾の国道１５６号線沿いにある関西電力の発電用重力式コンクリートダム。ダム湖は浅く総貯水量は１,４６５,０００
m³、有効貯水量は７４９,０００m³で５０％くらい土砂が堆積している。堰堤のすぐ横に赤尾発電所があり、認可出力は３２,５００kW。発電には低落差大流量用の横軸バルブ水車が使用されている。 大流量のため堰堤直下に流れは無いが、放水路より先は勢いよく水が流れている。巨大なローラーゲート５門で水を堰き止める形式になっていて取水堰と同じ形式。ゲートが上がっているのは水を抜いた時以外見たことが無い。
　境川合流地点のダム湖畔に境川ダムから取水する関西電力境川発電所認可出力２４,２００kWがあり、発電所の建屋は合掌造り家屋を模したものになっている。水力発電所に付きものの水圧鉄管は埋設されていて見えない、発電所付近の境川河口の紅葉が綺麗。
　堰堤の高岡側に道の駅上平「ささら館」がある。更に下流側に国指定重要文化財の岩瀬家住宅がある、隣の行徳寺は大きな本堂と茅葺き屋根の山門、大きな合掌造りの庫裡がある。山門は釣鐘堂兼用の様な形態だが、立派な釣鐘堂は別にある。
　岩瀬家の前にリニューアルされて綺麗になった五箇山温泉赤尾館がある、立ち寄り湯は９時〜２１時まで大人６００円小学生３００円。温泉の泉質はカルシウム・ナトリウム−硫酸塩泉。